スマートスクール

Q スマートスクールとは、どのような学校か。

A 茨城県教育委員会が、本校の最大の特色である昼間2部制の定時制単位制課程の学校に付与している名称であり、県下唯一の課程であるとともに、全国的にも稀な課程となっています。
 また、専門教科情報科のみの専科高等学校であり、充実したICT環境と、それらを積極的に活用した学び方の工夫も特徴となっています。

※ 総務省及び文部科学省では、学習系データと校務系データを連携・活用するための仕組みを「スマートスクールプラットフォーム」と呼んでいますが、本校が付与している名称「スマートスクール」との関係はありません。

Q 定時制課程とは何か。

A 全日制課程の学校と比べて、学習時間や時期、方法等を自ら選択して自分のペースで学ぶことができる学校です。
 本校はスマートスクールとして昼間2部制を採用し、フレックススクールの多くは午前部、午後部、夜間部の3部制を採用しており、いずれも多様なライフスタイルに対応しています。他に全日制課程の学校に併設された夜間制もあります。
 スマートスクールとフレックススクールは、1日4時間授業としてゆっくり4年間で卒業することができますし、2年次から6時間授業として3年間で卒業することもできます。
 いずれの学校も、一部の科目を通信制課程で修得することが可能であり、高等学校卒業程度認定試験等の学校外における学修を利用して、卒業に必要な単位に加えることもできます。

Q 単位制課程とは何か。

A 教育課程表の学年の区分を取り外し、幅広い選択科目の中から生徒が自分の興味・関心、進路希望等に応じて科目を選択できる学校です。
 本校はスマートスクールとして、「IT人財の育成」を目的とした多様な情報科専門科目を選択科目として設置しています。フレックススクールは、学び直しを含めて、生徒の実態等に応じた多様な学校設定科目を設置(例:陶芸、テニス、中国語等)しています。また、全日制課程の一部に進学型単位制課程の学校がありますが、これらの学校は、上級学校進学に向けた多様な選択科目を設置しています。
 74単位以上修得することで卒業できますが、本校は情報科の専門高校なので専門教科の単位が一定数以上必要となります。

Q 昼間2部制とはどんな仕組みか。

A 本校では、1時限から4時限で授業を受けるIT(A)部と3時限から6時限に授業を受けるIT(B)部からなります。

(参考)令和6年度の日課表

時限 時間帯 IT(A)部 IT(B)部
8:45 ~ 9:35
9:45 ~ 10:35
10:45 ~ 11:35
11:45 ~ 12:35
13:35 ~ 14:25
14:35 ~ 15:25
放課後 15:25 ~ 16:55    

 ※ 〇:各部が履修する時限 △:2年次以降で履修することができる時限

Q どうして昼間2部制の定時制単位制高等学校にしたのか。

A IT人財を育成するために、ITに強い興味・関心をもつ生徒を対象に、彼らの多様な価値観や学習形態へのニーズに対応するため、全日制課程よりも柔軟な教育課程を編成できる定時制課程としました。

 次のような事項が背景にあります。
・多くの情報科専門科目を設置可能 ⇒ 専門教科情報科の全科目を設置している学校は全国でも稀
・通学時間帯を柔軟にすることで、広範囲から通学が可能
・4年で卒業する場合、それぞれのライフスタイルに合わせて、自分に合った時間の使い方が可能
・2年次から1日6時間授業にすることで、3年間で卒業することも可能

Q 1年次にIT(A)部・IT(B)部に入学したら、その後の年次もIT(A)部・IT(B)部はそのままか。

A 原則として、他部に転部することはできません。

Q 3年で卒業する場合、どのような日課になるのか。

A 1年次は1日4時限の授業のみ受けます。2・3年次は空き時間に3年で卒業するための授業を受けます。
 IT(A)部であれば1~4時限に加えて5・6時限、IT(B)部であれば、3~6時限に加えて1・2時限の授業というように、他の全日制高校と同様に1日6時限の授業を受けることになります 。

Q 4年で卒業する場合、どのような日課になるのか。

A 4年間、1日4時限の授業のみとなります。
 空き時間を活用して、コンテスト等にチャレンジしたり、スキルを修得したりすることが可能です。

Q 4年で卒業する利点は何か。

A 4年で卒業する場合は、学校のICT環境を3年で卒業するよりも1年多く利用することが可能になり、様々なことにチャレンジする時間がとれます。
 特に、課題研究の時間は、4年で卒業する場合は3単位となり、課題研究をさらに深めることができます。(3年で卒業する場合は2単位)

Q 学び方の工夫はあるのか。

A BYODによる生徒1人1台端末の整備、多様な情報科専門科目に対応した校内のICT環境の充実という本校ならではの特徴を活かし、積極的に各種クラウドサービスを活用して、学び方そのものの工夫・改善を目指しています。

学校生活

Q 共通教科の授業も進学を見据えて行うのか。

A 情報科の高校は、全国的に進学の割合が高い傾向にあります。生徒の状況も把握した上で、どの教科も進学を見据えた指導を行います。

Q 学校での欠課時数に対する対応はどのようなものになるのか。

A 定時制高校ですから、科目ごとに定められた時数の出席が必要になります。具体的な対応については、全日制高校と同様であり、通信制高校とは異なります。

Q 教室に入りにくい場合、単位や考査に関する何らかの対応はあるのか。

A 原則として、授業や考査に出席しなければ欠課扱いとなります。生徒個々に事情が異なるので、相談を重ねながら対応しています。

Q スクールカウンセラーはいるのか。

A スクールカウンセラーが、概ね週1回3時間来校し、生徒や保護者等のカウンセリングにあたっています。

Q フレックススクールに配置されているキャンパスエイドはいるのか。

A フレックススクールでは、様々な心理的課題や困難を抱えた生徒へのサポートを目的として,大学院生・大学生が生徒たちの気軽な話し相手として支援を行う「キャンパスエイド」活動を行っています。
 本校はフレックススクールではありませんので、キャンパスエイドはいません。

Q 特別な教育的支援はあるのか。

A 合理的配慮により教育的支援を行っています。
 なお、通級指導(フレックススクールや一部の全日制高校にある、主に発達障害のある生徒を対象とした自立活動等)は行っていません。
 また、聴覚、視覚、肢体不自由等については、個々に事情が異なりますので、入学者選抜受験前から在籍する中学校・義務教育学校を通してご相談ください。

Q 授業後、学校には何時くらいまで残ることができるのか。IT(A)部は、1・2時限もコンピュータ室等は使えるのか。

A 基本的に、平日の下校時間は16時55分で、16時30分に下校を促す放送が入ります。なお、部活動の生徒については、下校時間を18時00分までとしています。
 IT(B)部の空き時間である1・2時限について、授業等で使用していなければコンピュータ室等を開放します。なお、同じくIT(A)部についても、空き時間である5・6時限について、授業等で使用していなければコンピュータ室等を開放します。

Q 登校する服装はどのようなものか。

A 制服は制定していません。学校は公共の場であり、学びの場であることを意識して、適切な服装をコーディネートしてください。

Q 校則について、髪型など禁止のものはあるか。

A 校則については、他の全日制の高校と同様に、最低限のルールは決めてあります。
 頭髪について、パーマ・脱色・染色等はしないようにご協力ください。服装と同じく、学校は公共の場であり、学びの場であることを意識して、適切な頭髪を考えてください。

Q 最寄りの駅からどのくらいかかるのか。

A JR水戸線宍戸駅から徒歩約10分、JR常磐線友部駅から徒歩約25分または自転車約12分になります。

Q スクールバスはあるのか。

A スクールバスはありません。

Q 通学手段として、原付バイクでの登校は許可するのか。

A 原付バイクでの登校は、原則禁止にしています。ただし、やむを得ない事情(交通が不便な地域等)がある場合には、学校に相談してください。

Q 給食(学食)はあるか。

A 給食はありません。飲み物を購入できる自動販売機はありますが、パン等の軽食を購入できる購買部はありません。必要な場合には、お弁当をご持参ください。

Q 教育活動等に係る徴収金などの費用について、全日制普通科よりもかかるのか。

A 定時制の学費は全日制の学費よりも低額ですが、教育活動等については全日制普通科等と同じく実施しますので、その費用は同程度です。

情報科の学習

Q 私物端末の持込利用(BYOD)について、OSや端末の準備はどのようにすればよいのか。

A 本校では、BYODのOSを指定していません。生徒は、Chromebook、iPad、Windowsと多様な機器を、日常的に使っています。授業についても、OSに依存しない授業を展開しています。
 なお、入学を希望される方で新たに端末の購入を考えている場合は、購入方法等も含めて、合格者説明会で詳しく説明しますので、それまでは購入を控えてください。

Q 情報科の授業は、どんなことを勉強するのか。

A 1年次は情報通信技術の基礎を学ぶ授業が中心となりますが、2年次以降は徐々に専門的な授業が増え、3次元コンピューターグラフィックスや情報デザインを学ぶ授業(デザイナーやクリエイターなどを目指す生徒向け)やアプリの開発に必要なプログラミングの基礎やネットワークの基礎を学ぶ授業(システムエンジニアやプログラマーなどを目指す生徒向け)を計画しています。

Q 中学までにITを学んでこなかったが、入学しても大丈夫か。

A ITに興味関心があり、継続して課題に取り組もうとする意欲があれば問題ありません。情報に関する授業は、初めてITを学ぶ生徒も理解できるように支援しています。

Q 3DCGアニメーション系統合環境Blenderを使えるとのことだが、生徒機でもレンダリングはできるのか。

A 生徒が使用する学校の端末は、Blenderの推奨スペックを満たしています。レンダリングについては、作成したものによっては難しい場合があります。その場合にはVR開発用端末によって対応します。

部活動

Q 部活動は全員加入か。

A 全員加入とはしませんが、コンピュータ部への参加を勧めています。
 コンピュータ部の活動としては、コンテスト等への応募や資格取得のサポート、eスポーツの活動等を行っていきます。生徒の状況に合わせた活動になるように支援していきます。
 他に、JRC部も活動しています。

Q 部活動は、IT(A)部とIT(B)部の生徒が合同で行うのか。

A 部活動は、IT(A)部とIT(B)部の生徒が合同で行います。
 平日は、放課後から18時00分までが活動時間となります。部員全員が集まる必要がある場合は、IT(B)部が終わってから活動することにな ります。
 なお、コンピュータ部の活動は、各自で行う作業も 多いので、空き時間を有効に活用してください。